現在、以下の日程にて講演会の実施を予定しております。
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海の向こうで見て来たこと
-デンマーク・ロラン島を訪れて・エネルギー編-
この企画では、バイオマス発電をはじめとした再生可能エネルギーを活用する環境政策や、森の幼稚園など自然と融合した教育の取り組みが行われているデンマーク・ロラン島を今年9月に訪れた風見塾長が持続可能なまちづくりの未来を全編・エネルギー編・教育編にわけて語っていきます。
みなさん、こんにちは。
まず、最初に現地で撮影してきた映像がありますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
[ デンマーク・ロラン島映像 ]
みなさん、こんにちは。
ガイア都市創造塾塾長の風見です。
今日はデンマークの旅の玄関であるコペンハーゲンの港に来ています。
観光地で有名なリトルマーメイドの像が見えますが、後ろを見ていただくと風車がたくさんあります。
今回の旅の目的でもある「エネルギーとその自立」それについては、まさしくロラン島にコペンハーゲンの風車をつくろうとしているんですね。
ローカルエネルギーというものをどう考えるか。
コペンハーゲンとともにロラン島がどういう風にエネルギーというものを共生していくのかということもありますが、ロラン島の美しい田園風景を守りながら、コペンハーゲンのエネルギー自立をしていく、そういうものを我々もこれからアドバイスしていきたいと思います。
これから、ぜひ、みなさんにデンマークに来ていただいて、ロラン島とコペンハーゲン、これからのサスティナブルシティ・サスティナブルアイランドを目指す事例について学んでいただきたいと思います。
これからの持続可能なコミュニティをつくるチャレンジがあります。
[ 現地映像終了 ]
いかがでしたでしょうか。
ロラン島はですね、ご覧いただいたように本当に美しい田園風景が広がるなか、未来の風景を思わせるような風車が立ち並んでいます。
僕自身も、ずっと訪れたいと思っていたので、今回は忙しい中5日間という強行スケジュールで行けまして、ロラン島で日本人の方なんですけど、ニールセンさんという方がエネルギー政策を世界へ広げるメッセンジャーの役割をしていまして、その方に案内していただいていろいろな重要な人物や見るべきところを見ることができました。
ロラン島について、まずお伝えしたいことが、中でもありました「風車」がロラン島と隣のフォレスタ島合わせまして500機ほど立っています。
そして、自然エネルギーは当然100%、エネルギー自給率はなんと600%なんですね。
つまり、島で使うエネルギーの6倍も作り出しているということ。
余ったエネルギーは国内外に売っています。
そして、その風車のほとんどが農家の方が建てた自力の発電所なんです。
そういう意味では、農家の方が広大な農地を使いまして、エネルギービジネスで自活しているというのがロラン島の素晴らしいところなんですね。
田園風景の中で農業をするだけではなくて、風という資源によって風景や農業を守りながら、エネルギービジネスを新しく作っていくという選択をしたという意味で世界中から視察団が訪れます。
このロラン島なんですけど、素晴らしいエネルギーの島になったのは実はそんなに昔ではなくて、1973年のオイルショックの時には自給率が高くはありませんでした。そのあと、原発の話が出たり、エネルギーというものについて注目が集められる中で、デンマーク自身も2050年までに自然エネルギーに全て移行するという政策を打ち出していますので、その先端をいくという意味でロラン島が最初にエネルギー自立を成し遂げたということで、デンマーク政府も注目しておりますけど、世界中からサスティナブルアイランドということで自然エネルギーによって自立している島として注目されています。
私がこの中で思ったのは、国とか自治体はいろいろな役割を担っていますけど、地元の農家の方々が自分たちの村を守るために自然エネルギーを選択し、国よりも率先して早く実現して、なおかつ、エネルギービジネスとして成立させているということなんですね。
風車をつくるために投資はしますけど、回収も短い時間で成し遂げて、それからは自然の持つ恩恵として農業を続ける大きな収入源になっていると、農業を維持するためにも自然エネルギーが役に立っている。それが、行政だけなくて、地元のいろんな人々の協力によって成し遂げられていて、とても大きなコラボレーションを生んでいられるということでその中心になっているのが市会議員のレオ・クリステンセンさんがいらっしゃるんですけど、とても信念のある方で、その方との繋がりで東松島へのご縁ができて、東松島の子供たちもロラン島に行ったり、学校で一緒に授業したりということが始まっているんですが、エネルギーというのは日本のこれからの大きなテーマですので、自然エネルギーで自立して、かつビジネスとして成立するんだということをロラン島が示してくれているんだと思います。
ガイア都市創造塾でも、これからいくつものエネルギービジネスを手がけていきたいと思っていますので、東北も震災を受けて自立的なローカルエネルギーの模索が始まっていますし、久米島の方でもバイオマスとか風力もありますけど、様々なエネルギーの可能性を秘めています。
我々が、地元にあるエネルギーを使って、持続可能に生きていく。そういうような処方箋、そういうものがロラン島にありますので、それぞれの地域エネルギーで我々がどんなサスティナブルなビジネスをできるのか。ガイア都市創造塾でもこれから、いろんな企画をつくっていきたいと思っていますので、ぜひ環境に興味がある方はロラン島との提携についても期待していただければと思います。
(教育編へと続く…)